日本で最初の鉄道が開業してから150年を迎え、さいたま市の鉄道博物館では開業当時に走っていた蒸気機関車の汽笛を特別に鳴らすイベントが開かれました。
さいたま市大宮区の鉄道博物館には、明治5年10月14日の日本で初めての鉄道の開業に向けてイギリスから輸入された「1号機関車」が展示されています。
14日は150年前に思いをはせてもらおうと、特別に「1号機関車」の汽笛を鳴らすイベントが開かれ、発車の合図に使われていた太鼓や鈴が鳴ったあと汽笛の甲高い大きな音が館内に響き渡りました。
このあと、博物館の担当者が「1号機関車」の歴史を解説し、歩いて一日かかった新橋と横浜の旅がわずか53分に短縮されたことや、運賃は最も安くて現在の5000円ほどと当時は列車が特別な乗り物だったことなどを紹介していました。
訪れた5歳の男の子は「『1号機関車』がかっこよかったです。汽笛が聞けてよかったです」と話していました。
この日に合わせて訪れたという20代の大学生の女性は「初めて汽笛を聞いたので感激しました。こんな音を聞いていたんだなと当時のことに思いをはせるいい機会になりました」と話していました。
このイベントは16日まで開かれます。
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