埼玉県内の大手スーパーの直近の決算を見てみました。
株式会社ヤオコー(埼玉県川越市)は、埼玉県内の全企業の中でもトップクラスの売上高を誇る企業です。
10日に発表された2023年3月期決算(2022年4月〜2023年3月、連結)を見ると、営業収益5,644億8,700万円(対前年同期比5.3%増)、営業利益262億3,500万円(同8.9%増)、経常利益255億9,700万円(同9.9%増)、親会社株主に帰属する純利益158億4,900万円(同3.0%増)だったそうです。
2023年3月期は、5月に大宮櫛引店(さいたま市)、7月に横浜磯子店(横浜市)、9月に八王子鑓水店(東京都八王子市)、2023年1月に加須店(埼玉県加須市)、2月にトナリエ宇都宮店(栃木県宇都宮市)、3月に草加松原店(埼玉県草加市)を開設したほか、9店舗の大型改装を実施したそうです。また、店舗を拠点とするヤオコーネットスーパーは18店舗で展開しており、今後も拡大の予定といいます。
設立3期目を迎えた株式会社フーコットは、8月に開設した秩父店(埼玉県秩父市)を含めて現在3店舗を運営しているそうです。
なお、ヤオコーグループは、スーパーマーケット事業の単一セグメントであるため、セグメント情報はないそうです。
一方、今期(2024年3月期)も営業収益5,740億円(同1.7%)を見込むなど好調のようですね。
株式会社ベルク(埼玉県鶴ヶ島市)は先月13日に2023年2月期決算(2022年3月〜2023年2月、連結)を発表しています。
それによりますと、営業収益3,108億2,600万円(——)、営業利益140億1,800万円(——)、経常利益142億9,700万円(対前年同期比3.0%増)、親会社株主に帰属する純利益96億1,400万円(同4.6%増)でした。
(2023年2月期の期首より「収益認識に関する会計基準」などを適用し会計処理方法が異なるため、営業収益および営業利益の対前期増減率は記載していないそうです)
2023年2月期は、2022年4月に千葉県我孫子市にフォルテ我孫子店、8月に横浜市にフォルテ横浜川和町店、10月に埼玉県春日部市に春日部梅田店、11月に東京都東大和市に東大和立野店、群馬県前橋市に前橋総社町店、2023年1月に千葉県浦安市にフォルテ新浦安店、2月に神奈川県厚木市に厚木船子店を新規出店。また、既存店6店舗の改装を実施したそうです。
連結子会社である株式会社ホームデリカは、2022年1月に稼働開始した新第一工場の製造能力が安定して増強できた結果、売上高および経常利益は当初計画を上回る結果となったそうです。
今期(2024年2月期)は営業収益3,273億8,100万円と増収を見込んでいますが、減収を予想しています。
なおベルクグループも、小売業のみを営んでおり、単一のセグメントであるため、セグメント情報はないそうです。
株式会社マミーマート(さいたま市北区)は、2023年9月期第2四半期決算(2023年4月〜9月、連結)を12日発表しています(直近半年分の業績です)。
それによりますと、営業収益704億9,600万円(対前年同期比7.7%増)、営業利益28億2,700万円(同13.5%減)、経常利益30億8,600万円(同12.2%減)、親会社株主に帰属する純利益18億5,900万円(同22.2%減)だったそうです。
このうちスーパーマーケット事業の売上高は690億7,500万円(対前年同期比7.8%増)、セグメント利益27億9,400万円(同13.8%減)。
食品や日用品などの低価格維持に努めるとともに、簡便・即食の惣菜や需要が高まる冷凍食品の品揃えの拡充などにより事業自体は好調に推移しましたが、水道光熱費の高騰、原材料調達価格の上昇などの影響により減益となったそうです。
一方、2022年7月から三郷物流センターを稼働したことにより、川越物流センターと拠点体制となり、売上増に伴う物流増加への対応、配送距離の短縮によるコスト削減、安定供給など、物流における負担・リスクに対応できているそうです。
通期の業績については、営業収益1,343億円(対前年同期比+1.0%)などと予想しています。
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