北海道、東北、秋田、山形、上越、北陸新幹線が乗り入れ、東日本の玄関口と言われる大宮駅(さいたま市大宮区)の乗り入れ路線数は東京駅に次いで全国2位。JR東管内の1日平均の乗車人員としては新宿、池袋、横浜、東京、渋谷、品川に次いで7番目です。駅周辺も西口を中心に大規模再開発が相次いでいます。
そうした中、注目を集めているのが、「大宮駅グランドセントラルステーション構想」です。駅の改良計画として、大宮駅北側に東西通路の整備、東武大宮駅などの鉄道機能の増強などのほか、東口で交通広場の整備や「大門一丁目中地区」、「南地区」、「西地区N街区」など東口方面で大規模再開発などが行われるようです。
この目的は「東京一極集中に伴う災害リスクの軽減」「より洗練された首都圏の構築」などです。
さいたま市では昨年2月、大宮駅グランドセントラルステーション化構想の具体化を検討するまちづくり調整会議に東口駅前広場の区域案を提示し、了承を得ました。
さらに2023年度に「南地区」と「中地区」の再開発事業の都市計画決定を目指す方針が打ち出されるなど実現に向けて動き始めています。
ところで、大宮駅グランドセントラルステーション構想の名前にあるグランドセントラル駅とはニューヨーク・マンハッタンにある世界的にも有名な駅ですね。
ウィキペディアによりますとマンハッタン島は、面積58.8平方キロメートル、人口は160万人程度。ワン・ワールド・トレード・センター、エンパイア・ステート・ビルディングなどをはじめとする高層ビルがウォール街、ミッドタウンを中心に密集する世界屈指の都市です。
では、「大宮駅グランドセントラルステーション構想」を進めるさいたま市もマンハッタンを目指しているのでしょうか?
その答えらしいものが、平成27年9月7日のさいたま市議会定例会の議員の質問の中にありました。
議員「大宮駅グランドセントラルステーションをネットで調べますと、ニューヨークマンハッタンの大きなターミナル駅が出てきます。大宮駅がどうなるかイメージが全然湧きませんでしたが、その後イメージとしては品川駅だということがわかり、少し理解できたような気がしました…」
その品川駅では駅周辺の泉岳寺駅・高輪ゲートウェイ駅から品川駅のエリアで大規模開発プロジェクトが進んでいます。
上記の通り、品川に次いでR東管内の1日平均の乗車人員が多い大宮駅。その数字にふさわしい駅周辺に整備していくということらしいですね。
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