生活協同組合パルシステム埼玉(本部:埼玉県蕨市錦町、理事長:樋口民子)は11月21日(月)、介護者「ケアラー」を考える講演会をオンラインで開催します。11月の埼玉県ケアラー月間に、終わることのない介護とともに暮らす人たちの課題を共有するそうです。
介護を通じて知った思いや経験を共有
オンライン講演会は、認定NPO法人さいたまNPOセンター専務理事の村田惠子さんとヤングケアラー経験者の野口由樹さんが登壇します。「介護者サロン」の運営を通して見える、日常的に「誰かを支える人」が抱える悩みや課題を伝えます。
近親者の病気や障がいを隠さずに、介護の負担感を率直に打ち明けられる社会を目指した両者の活動から、助けを求めること、支え合うことの大切さを考えます。
中2の17人に1人が日常的に家族を支援
ケアラーは援助を必要とする家族や友人に対し、日常的に無償の介護や生活支援をしています。18歳未満の場合はヤングケアラーと呼ばれ、日常の大半を家族の世話や家事に費やしています。このため勉強や睡眠、友人と過ごす時間が充分に取れず、ストレスを抱えて孤立してしまうケースも多くあります。さらに近親者への介護は、家庭内の問題として捉えられ課題が表面化しにくい状況です。
中学2年生の17人に1人がヤングケアラーとの厚生労働省の調査結果(2021年3月)もあるなか、これらの課題の社会的認知度は高くありません。
パルシステム埼玉は、この社会的課題を多くの人が認識していけるよう、本講座をはじめ介護サロン運営の支援などに取り組んでいます。今後も心豊かなくらしと共生の社会創りを目指すため、多様な立場にある人たちへの理解を広めていきます。
講演会「ケアラー支援は人生の支援」開催概要
日時:2022年11月21日(月)、10時~12時
参加費:無料 *申し込み不要
参加方法:下記URLからZOOMウェビナーで参加
https://us06web.zoom.us/j/88583390868?pwd=TVFLdENpRVNGVkU5VWk3dHhpTE9zZz09
講師:村田惠子さん / 認定NPO法人さいたまNPOセンター専務理事
2000年から県内のNPO・市民活動の支援活動に携わる。
2009年から介護者支援セミナー開催や介護者サロングループ設立などでケアラーを支援。
政策提言活動により、全国初の「埼玉県ケアラー支援条例」や
政令市初の「さいたま市ケアラー支援条例」制定に尽力。
野口由樹さん / 「ケアカフェ碧空(りく)」運営代表
高校2年生から10年間、認知症の祖母を介護。
友人に打ち明けられず疎遠になるなか「ケアラーズカフェ」に自分の居場所を見つける。
昨年8月にヤングケアラー・若者ケアラー支援を目的とする団体
「ケアカフェ碧空(りく)」を仲間4人と立ち上げ、悩みや相談を受けている。
講師の村田さん(左)と野口さん(右)【組織概要】
生活協同組合パルシステム埼玉
所在地:埼玉県蕨市錦町2-10-4、理事長:樋口民子
出資金:87.3億円、組合員数:219,059人、総事業高:325.3億円(2022年3月末現在)
HP:https://www.palsystem-saitama.coop/
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:大信 政一
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,569.1億円/組合員総数168.3万人(2022年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城栃木、パルシステム山梨、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal.or.jp
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