株式会社朝日ラバー(さいたま市大宮区)はこのたび、心臓の冠状動脈モデル「CAトレーナー」を開発、製品化し、今月、医療関係の学生向けの教育ツールとして、国際医療看護福祉大学校(学校法人国際総合学園、福島県郡山市)に採用されました。
朝日ラバーでは、これまで培ってきた顧客や仕入先、研究機関、大学などとのネットワークを生かし、医療教育用の各種シミュレーターの開発を進めてきました。その中で、国際医療看護福祉大学校から、教育現場でのさらなる教育ツールの向上に関する相談を受け、この製品の開発がスタート。国際医療看護福祉大学校 臨床工学技士科の協力を得て製品化を実現したそうです。
CAは、Coronary Angiography=冠動脈造影(かんどうみゃくぞうえい)の略称。
CAトレーナーは、心臓の冠状動脈(かんじょうどうみゃく)である「左前下降枝(ひだりぜんかこうし)」「左回旋枝(ひだりかいせんし)」「右冠動脈(うかんどうみゃく)」の3つの血管が、どのような向きでどのような見え方をするかがわかる3Dのモデル。
心臓を造影剤投与によりX線撮影をすると、心臓を取り巻く冠状動脈は平面上に白黒の画像として映ります。教育の場面では、このような平面の画像からそれぞれの血管の位置関係を教えること・学ぶことに難しさを感じていたそうです。
こうしたなか、様々な角度から撮影された平面画像でも、この「CAトレーナー」を参照にすることで、どの血管がどの位置にあるかを正しく識別することができるそうです。
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